とうかん山古墳 熊谷市

とうかん山古墳とは

熊谷市の県道257号線沿いにあり、全長約74m、高さ約7m(資料によりまちまち)の規模を有する、箕輪古墳群の中心的前方後円墳で、近隣には埼玉県で2番目に大きい円墳の冑山古墳もあります。

「史跡 とうかん山古墳案内板より」
この古墳の名称は、墳頂に稲荷社(おとうか様)や十日夜碑があることから、とうかん山古墳と呼ばれています。とうかん山古墳
古墳の形は前方後円墳であり、規模は、全長74メートル後円部の高さ5.5メートル、前方部の高さ6メートルです。時期については、発掘調査が実施されていないので明確では有りませんが、採集された埴輪破片から6世紀中頃と考えられております。
かつてこの地域には沢山の古墳が存在しており、本古墳はその中心的古墳だったと思われます。現在では周辺の古墳は失われ幾つかが残るだけですが、その残された古墳の中でも本古墳は当時の原型をとどめていることで大変貴重なものと考えます。
平成3年3月
埼玉県教育委員会
熊谷教育委員会

とうかん山古墳付近の状況

見た限り県道257号にはとうかん山古墳の案内板などありませんのでちょっとわかりにくいかも?です。
目印は吉見小学校です。

この写真を撮った南側道路にはほとんど駐車スペースがありません。

とうかん山古墳古墳の上に登れる階段が整備されています。
とうかん山古墳
とうかん山古墳の上には稲荷社(おとうか様)があります。
前方部から後円部を見た感じ(吉見小学校が見えます)

後円部から前方部を見た感じ。(東松山市方面)
とうかん山古墳

北廓館


このあたりは北廓館跡という城館跡でもあり吉見小学校には堀や土塁の跡らしき遺構も見つかっているらしく、とうかん山古墳は物見台として使われていたと考えられています。
とうかん山古墳後円部脇の道沿い(小学校側)には忠霊塔があります。
とうかん山古墳こちらは道が広いので駐車しても大丈夫そうです。と言うよりどう見ても古墳を削って道を作ったような感じです。
とうかん山古墳
なんとももったいないというところが埼玉らしいです。せめて公園くらいには整備して欲しいものです。見た感じ県道沿いの家は空き家になっているようなのでここを購入して駐車場とトイレくらい作ってもらえないでしょうか?大里村も熊谷市と合併して合併特例債みたいなのもあるんでしょ?

おくま山古墳所在地


熊谷市箕輪字北廓

おくま山古墳付近の地図


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参考図書
さいたま古墳めぐり
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古代ロマン70基
さきたま双書
著者: 宮川進
出版社: さきたま出版会
サイズ: 全集・双書
ページ数: 175p
発行年月: 1997年09月
本体価格 1,500円
(税込 1,575 円)
探訪武蔵の古墳
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著者: 野崎正俊
出版社: 新人物往来社
サイズ: 単行本
ページ数: 224p
発行年月: 1998年01月
本体価格 2,000円 (税込 2,100 円)
【目次】古墳を訪ねてみませんか/金錯銘鉄剣…謎も超一流―さきたま古墳群/関東の石舞台―八幡山古墳/県内唯一、線核画のある―地蔵塚古墳/将軍山古墳と肩を並べる―小見真観寺古墳/シェイクスピア劇を思わせる―真名板高山古墳/東武線のこんなすぐそばに―毘沙門山古墳/利根川を挟んで毛野をにらむ―永明寺古墳/加須低地のへそ―鶴ケ塚古墳/赤城山と日光男体山を背景に―樋遣川古墳群〔ほか 【内容情報】現在の埼玉・東京・神奈川に及ぶ古代の武蔵を理解するために本書では現存する約120の古墳を紹介した。地図・所在地を掲載し、訪問の際のハンドブックとしても最適である。
【目次】
武蔵における古墳築造の動向/埼玉県/東京都/神奈川県

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